建築現場で働いていると、体力的な面や人間関係の面などいろんな理由で辞めたいと思うこともあるでしょう。
仕事がきついのはどこでも同じ、辞めても次の仕事が見つからないかも、などと思い、転職に踏み切れない人も多いかもしれません。
この記事では職人がどんな理由で仕事を辞めようと思っているのか、理想の辞め方と辞める前にすべきことをお伝えします。
職人の仕事を辞めたいと感じる多くの理由
職人の仕事を辞めたいと感じる多くの理由をまとめました。
体力的にきつい
建設現場では休憩以外で座ることはありませんから、勤務時間はずっと立ちっぱなし、動きっぱなしになります。
重い資材を持ち上げたり運んだりと力仕事も多いので、体力的にしんどいのはもちろんのこと、足腰を痛めてしまう人も少なくありません。
年齢を重ねるに連れて、将来的に続けられる仕事ではないかもしれないと、不安を感じる人も多いようです。
人間関係や気性が荒い先輩たちに悩んでしまう
建築業の職人は男社会であり、就職のハードルも低いため、学生時代にヤンチャだった人が就職先として選ぶケースが多いです。
さらに、建設業界は高齢化が進んでいるため、「気合」「根性」といった昭和の古い体質や考え方が根強く残っています。
危険と隣り合わせの仕事なのでやさしく指導する余裕はなく、咄嗟に出る言葉なので、きつい言葉になってしまうことがあります。
怒鳴られることやきつい物言いに慣れていない人は、精神的につらくなってしまうようです。
屋外での作業がきつい
建設業の職人の仕事は屋外の仕事なので、天候の影響をダイレクトに受けます。
近年の温暖化や異常気象の影響により、夏は猛暑日が続き、熱中症の危険性もあります。
もちろん、安全が第一ですが、工期の関係で多少の悪天候でも工事が実施されることもあるので、そのような環境での作業がきついと感じるかもしれません。
辞める前にすべきこと
職人の仕事を辞める前にしておいた方がいいことをまとめました。
やめる理由を明確に言語化しておく
職人の仕事を辞めたいと感じたとき、なぜ辞めたいのか理由をはっきりさせましょう。
もし辞めたときも、自分には何が合っていなかったのか明確にすることで、今後のキャリアの軸が決まっていきます。
また、辞めることを伝えた際にも、先輩や親方に引き止められてしまうこともありますので、人に納得してもらえるくらいに辞めたい理由を明確にしましょう。
職場の人には相談しない
辞めようか迷っている段階の場合、誰にも言わないほうがいいでしょう。
職人の仕事は技術やスキルを積み重ねていくものなので、辞めるということにネガティブなイメージを持つ人たちが多いです。
辞める可能性があるという噂が広まることで仕事がやりづらくなり、退職の際にもトラブルになることもあるので、誰かに話す場合は退職が決まった後がおすすめです。
退職後の計画を立てる
職人の仕事を辞めるときは、事前に退職後のプランを練ってから辞めましょう。
職人の仕事は、職場や周りの人からのサポートを受けて成り立ってます。
手助けをしてくれる人がいなくなった途端、職人としての価値が落ちることもあるので、準備をしてから辞めることをおすすめします。
理想の辞め方
職人の仕事の理想の辞め方についてお伝えします。
まずは親方に伝える
職人の仕事を辞める場合、まずは親方から辞めることを伝えましょう。
もし同僚から伝えてしまい、そのことが親方に伝わってしまった場合、信頼の問題に繋がります。
また、親方から相談することで、困っていることが解決することもあります。
大切なことはまず親方から相談すると覚えておきましょう。
担当している現場が終わってから辞める
ホワイトカラーの企業であれば退職希望日の1〜3ヶ月前に辞めたいと伝えることが一般的ですが、現場作業の場合は少し勝手が違います。
職人の現場は人手が足りないことがほとんどです。
もし急に職人がいなくなると、現場が混乱することがあるので、担当している現場が終わるまでは続けるようにしましょう。
今後も職人たちと関わる可能性があることを考慮して辞める
職人の業界は狭いです。
地域の建設業界は狭く、人の噂や評判は工務店・ゼネコンの垣根を超えてすぐに広がります。
万が一出戻りをする可能性も考えて、最後に悪い対応をとらないようにしましょう。
まとめ
職人がどんな理由で仕事を辞めようと思っているのか、理想の辞め方と辞める前にすべきことをお伝えしました。
私たち東宝プラントでは、おもにプラントにおける足場の設置や板金工事をおこなっており、ともに働く職人や協力会社を募集しています。
経験豊富な職人が基本的な作業から寄り添ってひとつひとつ丁寧に教える環境が整っていますので、未経験でも興味のある人はお気軽にご相談ください。