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板金の使い道はたくさんある!板金を使う仕事について解説します!

金属を扱う仕事のひとつに板金工事があります。

建築の部材や自動車の部品、温度を一定に保つ保温工事の材料として使われるのが板金です。

このように板金には使い道がたくさんあるのですが、板金について詳しく知っている人はあまりいないのではないでしょうか。

この記事では板金に関する仕事や資格についてお伝えします。

そもそも板金とは

板金を加工している風景

板金とは、薄い金属のことを指します。

またさまざまな方法で加工する仕事のことも板金と呼んだりもします。

板金に圧力をかける「曲げ」やハンマーや専用の機械を用いて形を整える「打ち出し」などが板金の加工方法です。

車の部品や建築の部材で聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。

人によってはプレス機などを操作することもあり、このような仕事に従事する人のことを「板金工」と呼び、工場やものづくりの現場で欠かせない存在です。

板金の仕事の種類

板金の仕事の種類にはいくつかあるので一緒にみていきましょう。

工場板金

工場板金は、工業製品に使われる板金を指します。

例えば、飛行機や車のボディーの板金工事です。

工場板金は、切断・変形・貼り合わせなど多種多様な方法で加工されますが、これは建築板金も同じです。

建築板金と工場板金の明確な違いは「金属板の厚さ」です。

建築板金では薄い金属板、工場板金は厚い金属板を用います。

また、建築板金工事は加工から取り付けまでを一貫しておこなうのに対し、工場板金は工場内での加工や製造で作業が完了します。

建築板金

建築板金は、屋根・外壁・ダクトなど、建築現場で使う構造物を指します。

建築板金に当てはまるものは幅広く、屋根以外にも雨樋や厨房用金物、ダクトに排気筒、工芸品などが該当します。

また、建物へ構造物を取り付ける工事が建築板金工事です。

例えば、外壁用に加工した金属板を張り付ける工事は建築板金工事の一つです。

建築板金は、屋根材や外壁材などの建物の外部に使われる板金と、ダクトや厨房の調理台のように、建物の内部に取り付けるもので分類されます。

外部の建築板金は、建物の耐久性にも影響するため、高度な技術を必要とする工事です。

板金工事をするのにおすすめの資格

板金工事をするに当たって取得しておくと有利な資格がいくつかあるのでまとめました。

建築板金技能士

建築板金技能士とは厚生労働省が認定している国家資格です。

建物の外壁や屋根、ダクトや雨どいなどを作るためには、どのようなことに気を付ければよいのかを学ぶことができます。

建築板金加工に関して、高い技術と広い知識を身に着けているとみなされる資格です。

3級から1級まであり、3級は実務経験が必要なく主に学生が取得することが多い資格です。

1級は7年以上の実務経験を持っている人、2級合格後2年以上の実務経験を持っている人、または3級合格後4年以上の実務経験を持っている人などが受験ができます。

1級保持者は上級の技術者で、建築板金のスペシャリストといえます。

複雑な曲面があるダクトなど、高難易度の板金加工をすることができるでしょう。

工場板金技能士

工場板金技能士とは、金属を加工する上で必要とされる技術の習得レベルを評価する国家資格のひとつです。

「職業能力開発促進法」によって国家検定制度が規定されており、厚生労働省が所管し、各都道府県職業能力開発協会または厚生労働大臣が指定する民間の試験機関が試験を実施しています。

自動車や家電などに用いられている板金をどのように加工するのか、良い品質のものを生み出すにはどのようなことに気を付ければよいのかを学び、身に着けているとみなされる資格です。

技能検定に合格すると合格証書が交付され、「技能士」を名乗ることができるようになります。

熱絶縁施工技能士

板金を用いて保温工事をする際に必要になる資格が熱絶縁施工技能士の資格です。

熱絶縁施工技能士は、熱絶縁処理をほどこす技能を認定する国家資格で、熱絶縁施工作業をおこなうために必要な技能を証明できる資格です。

大規模な工事現場になると、熱絶縁施工技能士の有資格者の常駐を義務付けていることもあります。

試験は学科と実技があり、2つの区分、「保温保冷工事作業」か「吹付け硬質ウレタンフォーム断熱工事作業」からどちらかを選択します。

1級と2級のレベルがあり、基本的にどちらも実務経験が必要なため、まずは受験資格の基準を満たすために、一定の実務経験を踏んだ上で受験する必要があります。

また、有資格者は専任技術者になれるという大きな利点があります。

専任技術者は建設会社にとって重要な存在ですから、熱断熱施工の技能としての評価に加えて、建設会社で高い評価を得られる可能性があります。

まとめ

今回は板金の使い道としてどういった場面で求められる工事なのか解説しました。

保温板金工事を始め、建設業というのは楽しさややりがいはもちろん、辛く大変な部分もあります。

実際に仕事を始める前にそういった両面をしっかり認識しておくことで働き始めてからのギャップが少なくなります。

東宝プラントではおもに足場仮設や板金工事をおこなっており、ともに働く職人を募集しています。

未経験でも経験豊富な職人が基本的な作業から寄り添ってひとつひとつ丁寧に教えますので、興味のある人はお気軽にご相談ください。