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保温板金工事のやりがいや楽しさを感じる瞬間とは

建築業界の仕事のひとつに保温板金工事があります。

冷暖房設備や熱搬送設備の配管の温度を一定に保つための保温板金工事は、建物をつくる際に欠かせない工事です。

建築系の仕事はきついと考えている人も多いかもしれませんが、保温板金工事の仕事にはやりがいや楽しさがもちろんあります。

この記事では保温板金工事について、やりがいや楽しさについてお伝えします。

保温板金工事の仕事内容

保温板金工事とは、建物の冷暖房設備や熱搬送設備などの機器、配管などの熱の放散を防ぐために、保温保冷材を加工して囲うことで精密な設備を保護する工事のことです。

保温工事とは、配管、ポンプ、ダクト等の設備にグラスウール、ロックウール保温材で配管などを巻くというものです。

保温を取り付けることで、設備の中の温度を一定にし、結露・凍結を防ぐことができます。

蒸気が流れている配管においては、保温を取り付けることで、火傷を防止することも可能です。

このように、設備の中の温度を一定に保つことが保温工事の役割となります。

一方、配管などに巻いた保温材をカバーする役目を担うのが、板金工事です。

保温材は水分に弱いため、雨などに触れると劣化してしまいます。

それを防ぐために、板金工事があります。

このふたつを合わせて、保温板金工事と呼ばれるのです。

昔から、熱絶縁工事の仕事は長年の積み重ねによる職人仕事であり、今日でも職人の手によって熱絶縁工事がおこなわれています。

機器のもつ本来のエネルギーを正しく伝えることで、無駄なコストをカットし、省エネ効果にも貢献し、地球温暖化対策のためにも必要な工事です。

保温板金工事のやりがいや楽しさ

工場内で作業する男性

保温板金工事のやりがいや楽しさをまとめました。

綺麗に施工できると感謝される

保温板金工事は建物の外観に大きく影響します。

施工が綺麗におこなわれると、外壁や屋根に均一で綺麗な仕上がりが得られるため、目に見える価値や印象が高まるでしょう。

また、綺麗に施工された保温板金は、耐久性が高く、長期間にわたって外部からの影響に強くなります。

社会に必要とされている

保温保冷工事のやりがいのひとつに、社会に必要とされていることがあげられます。

あまり表立っておこなう工事ではないため、知る人ぞ知るという側面のある仕事ですが、社会の中でかなり重要な役目を担っています。

社会に必要とされている工事を日々粛々とこなせることに、やりがいを感じる人が多いです。

さまざまな地域に行くことができる

汎用性があるおかげで、さまざまな施設からご依頼がきます。

普段行くことのない地域の施設に出向くことで新鮮な気持ちになりますし、マンネリ化を防ぐ効果もあり、モチベーションの維持に繋がります。

フットワークの軽いタイプの方であれば、さらにやりがいを持って仕事を続けることができるでしょう。

保温板金工事の大変なこと

それでは保温板金工事で大変なことを紹介します。

高いところでの作業が多い

保温板金工事は高いところでの作業がほとんどです。

高さがある建物の場合は、足場の上り下りだけでも大変です。

高所での作業は体力面だけでなく、精神的にも緊張します。

新人のうちは高所作業になれるまで、仕事が終わると疲労困憊という人も多いようです。

危険が多い

大きい板金を高いところに運ぶ際は、強風などであおられてしまい、危険な目にあうこともあります。

屋外の工事はどうしても天候に左右されやすい現場の一つです。

予定していた工事が1日遅れることも珍しいことではありません。

事故や怪我に繋がらないように最善の注意を払うことも板金工事の仕事のひとつです。

重たいものを運ぶ重労働

保温板金工事では、重たい材料を一人で運ぶ必要があるため、大きく長い材料を扱うのは一苦労です。

どうしても体力仕事になってしまいます。

重労働で肉体的な負担が大きいため、腰痛などに悩まされる人も多いです。

保温板金工事で得られること

天井裏の保温材に巻かれた配管

保温工事で得られること、人間的に成長できることをまとめました。

環境への意識が高まる

断熱性能の高い建物は冷暖房のエネルギー効率を向上させるため、省エネルギー効果が期待できます。

保温板金工事を通じて、建物のエネルギー消費を削減することで、環境への負荷を軽減することができるのです。

保温板金工事を通してエネルギー循環のような環境への意識が高まることも、この仕事のやりがいのひとつです。

チームで動く楽しさを実感できる

建築現場では複数の職種が関わることがあります。

保温板金工事も他の職人や作業員との協力が必要な場合もあり、専門的な知識に加えコミュニケーションスキルも必要です。

チームでの作業に適応し、円滑なコミュニケーションや協力によって大きなことを成し遂げられる感覚を保温板金工事を通して学ぶことができます。

問題解決能力と専門知識の理解度の向上

保温板金工事は専門的なスキルと知識を要する作業です。

断熱工学や施工技術に関する知識、材料の特性への理解が深まり、専門性を高めることができます。

専門性がある一方、現場では設計上の誤りや施工の困難さなど、保温板金工事はさまざまな課題や問題に直面することがあります。

これらの問題を解決するために、洞察力や創造力を発揮し、効果的な解決策を見つける必要があります。

問題解決能力が向上することで、仕事の質を高めることができ、どんな職種でもやっていけるような人間になれるでしょう。

まとめ

今回は保温板金工事のやりがいや楽しさを感じる瞬間とはどういった場面なのか、また楽しいばかりではなく大変な部分はどういうことなのか詳しく解説していきました。

保温板金工事を始め、建設業というのは楽しさややりがいはもちろん、辛く大変な部分もあります。

実際に仕事を始める前にそういった両面をしっかり認識しておくことで働き始めてからのギャップが少なくなります。

東宝プラントではおもに足場仮設や板金工事をおこなっており、ともに働く職人を募集しています。

未経験でも経験豊富な職人が基本的な作業から寄り添ってひとつひとつ丁寧に教えますので、興味のある人はお気軽にご相談ください。