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保温板金工事について紹介!ラッキングって何?

配管、ポンプ、ダクト等の設備に保温材で配管などを巻く工事のことを保温工事、配管などに巻いた保温材をカバーすることを板金工事といいます。

同時におこなうことが多いので、保温板金工事とも呼ばれることがあるのですが、保温板金工事にはラッキングという作業があります。

この記事では保温板金工事におけるラッキングについて、どのような工事なのか、またどのような材料を使うのか、説明します。

ラッキング工事とは

ラッキングとは、保温材の上にラッキングカバーと呼ばれる板金を取付ける板金工事のことです。

水道管や給湯管などの生活配管をはじめ、空調用ダクトなどで使用される配管板金工事のことをいいます。

保温工事や断熱工事で配管に巻いた断熱材の上からさらに薄い金属で巻くことで、配管や断熱材を保護するという役割があります。

耐火性のある素材を使用してラッキングすることで、火災時などに難燃性を発揮します。

このラッキングカバーの働きによって、火や外気や紫外線、衝撃などの外的環境から配管や断熱材を守ることが可能になります。

ラッキング工事に使う材料

ラッキングカバーは、ステンレス鋼板、カラー鋼板、ガルバリウム鋼板の3種類が主に使われています。

それぞれ違いをみていきましょう。

カラー鋼板

カラー鋼板とは、鋼板の表面に塗料を塗装し、耐久性や機能性を追加した鋼板のことをいいます。

建築物、器物、家電などの幅広い分野で使用されていて、ホームセンターなどの壁や屋根といった比較的大きな施設の建材として使われています。

カラー鋼板は、実は私達の身の回りで、あらゆる製品や建材として利用されています。

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板とは、ガルバリウムとは亜鉛とアルミ、シリコンを組み合わせた合金のことです。

メッキに使われる亜鉛は、溶けることで錆びによる穴あきの拡大を抑える防食作用を持っています。

この亜鉛をメッキした金属建材をトタンともよびます。

トタンには時間と共に亜鉛が溶けてなくなってしまうと防食作用が失われるという欠点がありました。

そこで亜鉛とアルミを組み合わせたガルバリウムが開発されたのです。

アルミには亜鉛が溶けてしまった穴を埋めてくれる保護作用があり、亜鉛の防食作用とサイクルして自己修復作用を備えることになります。

これによりガルバリウム鋼板は、長期間錆びが拡大しにくいという革新的な金属建材となり、住宅・事務所・店舗などさまざま建築物に使用されています。

デザイン性も高いので、住宅では外装材として使用されることが多いです。

ステンレス鋼板

ステンレス鋼とは、鉄を主成分とし、炭素を1.2%以下、クロムを10.5%以上含んでいる合金鋼です。

「stainless」は「錆びない」とい意味を持っており、錆びやすい鉄に代わる金属として発明されたと言われています。

耐食性がある、耐熱性が高いなどが特徴で、加工やメンテナンスがしやすいなど、長所も多くあります。

カラー鋼板やガルバリウム鋼板よりも高額ですが、その分性能がよく見た目も美しくなっています。

また、100%リサイクル可能ですので、環境面からも注目されている材料です。

ステンレスは錆びにくいといっても、まったく錆びないわけではなく、もらい錆びといって、他の金属から錆びをもらって、長い時間をかけて少しずつ錆びていくこともあります。

定期的にメンテナンスや点検が必要です。

ラッキングをおこなうメリット

板金を加工している風景

ラッキング工事とは、保温材、断熱材の上に更に金属の外装を施し耐久性を高め保護する工事です。

配管が屋外にある場合などに腐食や塩害、雨水流入の防止、熱効率の改善などを目的としています。

ラッキングをしないと配管が劣化しやすくなってしまう上に、熱効率が悪くなってしまいます。

ラッキング材にザビなどの劣化が見受けられる場合には、中の保温保冷材の点検をしなければなりません。

配管設備が屋外にある場合、保温材が劣化してしまうことが多くありますので、ラッキング工事が必要です。

ラッキング工事の施工の流れ

ラッキング工事とは、具体的にはジャケット、エルボカバー、フランジカバー、バルブカバー、フレキカバーと呼ばれる5つのカバーを取り付ける工事です。

直管部のことをジャケット、曲がりの部分をエルボカバー、フランジ接続部をフランジカバー、弁体を覆うカバーをバルブカバー、フレキシブルホース等を覆うカバーをフレキカバーと呼びます。

ジャケット、エルボカバー、フランジカバー、バルブカバー、フレキカバーの順に板金ハサミなどを用いて加工し取り付けます。

最後にコーキングで接合すれば完成です。

まとめ

今回は保温板金工事における「ラッキング工事」の部分について詳しく説明していきました。

建設工事のさまざまな場面で活躍する保温板金工事はとても需要がありやりがいの感じる仕事です。

私たち東宝プラントは千葉県市原市にあり、おもにプラント内で板金工事をおこなっており、共に働く仲間を募集しています。

当社では従業員の資格取得をサポートしておりますので、板金工事を始めたい、資格を取って収入を上げたいという方はまずはお気軽にお問い合わせください!